山梨のワインとワインツーリズム、そんな日常の風景。山梨ワイン.com
2011年7月31日 23:18
ワインツーリズム2011は地域の営みの発表の場です。
11月5日(土)と6日(日)に実施予定の「ワインツーリズム2011」は、ワイン産地である山梨で生きる私たちの、日々の営みの発表の場として実施します。
単なる「ワイン振興」や「観光振興」ではありません。
イベントの集客や規模が目的なのではなく、イベント後のまちの変化が目的なのです。
つまり、私たち住民が地域の日常的な魅力、もてなしの心を表現して、外から来たお客さんに満足していただく。
そして、そのお客さんの満足した顔を見て、地域の住民が自らの魅力の価値に気づき、もっと良くしてゆこうと思う。
だから、ワインツーリズム2011では「日頃やっていること」、または「これからやって行こうとすること」をやるんです。
地域にとって「非日常」のことをやって、外から来たお客さんが喜んでも、それは私たち住民の誇りにはつながりません。
こ れまで私たちが慣れ親しんできた「地域活性化のイベント」や、最近の「何とかマルシェ」などの多くが、このような「非日常」を演じているのだと思うので す。イベントの成功が目的となってしまう。その証拠に行政からの補助金がなくなったら、そのイベント自体もなくなってしまいますね。
私たち住民にとっては「日常」であっても、外から来たお客さんにとってはいつもは得られない「非日常」に感じられ、また来たいと思ってもらえる。そんな催しが「ワインツーリズム2011」なんです。
従いまして、実施母体のつくりかたが重要なのです。
上記のようなコンセプトを理解して、徹底して実施できる組織をつくらないと、あっという間に従来型のイベントになってしまうのです。
従来型の地域活性化イベントに異を唱えようとする試みが、従来型になるくらいなら、やらない方がマシ、ということになってしまいます。
当然、行政主導では難しい。また業界団体主導でも難しい。
これまでの地域活性化イベントは、ほぼ全てがこれらによる主導でした。
行政と業界団体に共通すること。それは「公平性第一主義」ということです。
この誰もが当たり前で正しいと思っている「公平性」という言葉を疑ってみるのが、大切です。
例えば山梨のワインだと言って、なんでもかんでも横並びにして、本当に公平なのか?
中には地域にこだわったぶどうを原料にするワインもあれば、海外から果汁を輸入して混ぜているワインもある。
地域のお店を紹介するときも、公平性の観点からは、老舗洋食屋さんもファミリーレストランも同等の扱いになる。
これが本当に公平ですか? こんな情報、誰が欲しいのですか?
「地域の日常を表現する」、「地域の営みを発表する」と簡単に言いますが、実は非常に怖いことです。
もしそれがダメなら、魅力的でないなら、やっぱりそのまちには人は来ないでしょう。
だからこそ、ある程度地域を限定して、ある程度差別化した情報を出して、とがった企画にして行かなければならないんです。
ワ インツーリズム2011では、地域のガイド資料をつくりますが、それが行政や業界がつくる「グルメマップ」になってしまったら、ダメなんです。おしゃれな 場所、おいしい場所、人気のある場所という価値観なら、絶対に東京にはかないません。東京の人々が羨ましいと思える魅力的なガイド資料にしなければ、好き 好んで山梨になんか来ないんです。
私は長年の間、仲間と議論してそんなコンセプトをつくり、山梨という地域に絶対に必要な試みだと確信し て、いろんな分野のいろんな階層の方々に語りかけて巻き込み、これまで「ワインツーリズム」を実施してきました。まさにこの仕事こそ、「地域コーディネー ター」という役割だと思っています。
そうしてきて、「ワインツーリズム2008」から始めて4年目を迎えた今年は、業界団体からご理解をしてもらえたことを嬉しく思っています。![]()
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これまで勝沼ではワイナリーが個別に参加するような形態をとってきましたが、今年は「勝沼ワイン協会」として参加することになりました。![]()
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甲府にはワインの団体はありませんが、全ワイナリーも参加した「まちカフェ会議」をつくって議論しています。
そして今年からは、これまでの実績を見ていただいていた「笛吹市ワイン会」(全12ワイナリー)の参加が決まりました。
近いうちに例会にも参加して、全社の代表の皆さまを前に、もう一度私たちの主旨を説明する機会をいただきます。
笹本貴之/ワインツーリズム実行委員会 コーディネーター

